調剤併設型ドラッグストア勤務、ひよっこ薬剤師のメモ帳!

薬剤師国家試験に向けた勉強方法や就職に役立つ情報を提供!

実務実習を国家試験へ活かす!

 

 

こんにちは。

 

 

今回は実務実習、特に薬局実習に焦点を当て概要を取り上げてみます!

 

目次

 

 

ではさっそく!

 

 

~ 実務実習とは? ~

病院、または調剤薬局・ドラッグストア各11週間ずつ、計22週間かけ大学で学んできたことが現場でどのように活かされているかを学ぶものです。

 

2019年5月現在の新カリキュラムでは

実務実習がⅣ期制へと変更になっております。

(私を含め、今まではⅢ期制)

 

1つ期が増えたことで実習開始の時期が前倒しとなり、4年生の2月からスタート😅

 

今までは4年生の冬に実施されるCBTやOSCEが終わり、学生には多少自由な時間が確保されていました。

 

ですが現在は、人によってすぐに実習開始となるため、ホッと息抜きする時間が取れず、バタバタしたまま実習が開始...😵なんてこともあるでしょう。

 

中には、

 

薬理や治療の知識を復習してから実習に臨む予定だったのに、そんな余裕はなかった...

 

実習先が忙しくて、丁寧に指導を受けることができていない...

 

など、実習前や実習中には様々な不安や焦り、不満を感じている人がいるかもしれません。

 

 

~ 新カリキュラム ~

新カリキュラムで変わったことが、実習時期が延びたこと以外にもう1点。

 

それは実習初日から、患者への服薬指導が可能となったこと。

 

私が学生だった頃の同級生や後輩たち、リクルーターで交流があった学生の中には

薬局実習中、両手で数えられる程度しか服薬指導を行うことができなかった。

更にひどい場合だと、

1件も服薬指導を行うことができなかった。という方がいました。

 

このように実習先によって差が生じてしまうのが現在の問題点であり、改善すべきことです。

 

そういったことから、今後は学生側が実習先を選べるように変わっていきます。

 

こうなることで、先輩方が苦い思いをしたブラックな実習先が選択肢から外れることができ、

より有意義な実習期間を過ごせるようになるはずです。

~ 体験する業務 ~

学生が実習期間中に実施しなくてはいけない項目がSBOとして一覧になっており、実習先の指導薬剤師も把握しております。

 

ですが実習先によってはほとんど触れずに流されてしまう項目もある、と聞いたことがあります...

 

ここでは、

実習では実際どういったことをするの?と気になる気持ちにお答えし、

実際に私が体験した業務

私の勤務店舗で実務実習生が実際に受けてた指導

についてザックリと書き出してみたいと思います。

 

  • 処方せん入力
  • ピッキング
  • 鑑査
  • 服薬指導
  • 検品、検収
  • 調剤報酬、保険請求
  • 在宅医療
  • 薬薬連携、地域連携
  • 学校薬剤師 
  • 薬局製剤、漢方製剤

 

まだまだ多くの業務に携わることできますが、パッと思い浮かぶものを取り上げました。

 

※それぞれの業務については、今後別の記事でまとめる機会をつくります。

 

~ 国家試験へ活かす ~

今回のメインはここ!!

 

薬剤師国家試験では、実務の問題数が一番多いのご存知でしょうか。

 

345問中、なんとその数、95問!!!

 

ここ数年、問題の内容もより現場を意識したものとなっており、

いかに実務実習で学んだことや経験したこと

国家試験の得点を左右しかねます

 

私の周りでも実務で得点が稼げず、苦労していた方が大勢いました。

 

そんなこといったって、

実習先が忙しい店舗で、薬剤師があまり相手してくれなかったらどうすればいいんだ!といった考えに行きつくのではないでしょうか?

 

大丈夫です。

私もその1人でした。

 

私の実習先は、平均250枚/日を薬剤師6人程度で回している店舗でした。

14時頃までに80%程度の処方せんを応需していたため、

朝からお昼過ぎまでピッキング業務がメインでした。

 

 

処方せんに記載された薬を棚から取り出す

実習始まってからすぐは、いかに間違いなく薬を集められるかに集中しておりました。

 

でもせっかく多くの処方せんを目にすることが出来ているのに、このままではもったいない!と私は考えました。

 

そこで行き着いたのは、

処方せんに記載されている薬どんな機序でどんな疾患に使われているのか

などを考えながらピッキングできれば

この業務を楽しめるんではないかというものです。

 

処方せんにはたくさんの薬が記載されているので、

最初のうちは上から3種類程度をピックアップし

すぐに機序が思い出せるか練習をしました。

 

ここで分からない薬が出てきたら、

実習後自分で調べる、ということを習慣にし、これをひたすら繰り返しました。

 

慣れてくると薬理の知識だけではなく

処方せんの記載されている薬からこの患者はどんな疾患を患っているのか

ということを考えながらピッキングを行いました。

 

正しいことが知りたく、

お昼休憩や夕方の患者が落ち着いている時間に薬剤師へ

自分の考えがあっているか確かめる作業をしていました。

 

幸いにも、忙しい店舗で時間帯によっては構っている余裕はないが

皆さん優しい方々であったため、

学生である私からの質問に事細かく対応してくださりました。

 

そういったことを繰り返す日々がしばらく続きました。

 

この薬の組み合わせは、この疾患だろう!と自分の中で予想し答えを絞ったあと薬歴の既往欄など確認してみると、実際に自分が絞った疾患であることが多くなり

予想が当たっていた時の嬉しさは今でも思い出します

 

何がいいたいかというと、

忙しくピッキングしかさせてもらえなかった場合でも

ある程度個人でも勉強できる環境が実習先にはあります

 

その1つが、処方せんの解析なのです。

 

薬を正しくスピーディーに集めることは大切ですが、

皆さんも、この薬はどんな疾患のために飲んでいるのかを考えながらピッキングしてみてはいかがでしょうか。

 

国家試験の問題を解くようになってから、

その日々の積み重ねが大きな財産となっていることに気が付くはずです。

 

それだけにとどまらず、

就職してからも役立つことは間違いないです。

 

 

※薬局実習中、残り4週間になってからは毎日、1日10件服薬指導をしよう!と指導薬剤師と目標を決めたことで、

様々な疾患の患者へ服薬指導をすることができ、最終的には200件近くの経験を積むことが出来ました。

 

今後は薬剤師国家試験、実践問題(実務)に問題の解き方を伝えつつ、

実際に行っていた処方せん解析の行い方も説明できればなと考えておりますので、

お待ちしていてください。